OXFORD UNIVERSITY PRESS

Oxford World's Classics

Oxford World's Classics

Oxford World’s Classics (OWC)は、誰もが知る有名な物語から一般読者にはなじみの薄い隠れた名作まで、古典や文芸作品の数々を100年以上に渡り提供し続けているオックスフォード大学出版局を代表する叢書です。

現在メソポタミア神話から20世紀小説の名著まで、約770タイトルを刊行しており、各作品に相応しい専門家を校訂者に迎え、原典に解題、注釈、年代記、関係書目を付して紹介しています。必要に応じ、地図や用語集、索引、図版等の付録をつけているほか、読者に最新の研究動向を踏まえた作品理解を促すべく、定期的な新刊の追加や、既刊タイトルの改版を行っています。

OWC 取扱タイトル一覧

Introducing Oxford World's Classics, bringing readers closer to the world's greatest literature.



OWC News(2017年3月8日更新)

バイロンの『Manfred』(邦題『マンフレッド』)刊行から200年

グランドツアーの成果として1812年に出版した『Childe Harold’s Pilgrimage』(邦題『チャイルド・ハロルドの巡礼』)の1・2巻が評判となり、一躍ロンドン社交界の寵児となった若きバイロン(第6代バイロン男爵ジョージ・ゴードン・バイロン、1788-1824年)。名声をほしいままにしながら、異母姉オーガスタ・リーとの近親相姦疑惑をはじめとする幾多の醜聞で一年ほどの短い結婚生活が破綻します。事実上社交界を追放され、スイスに渡った直後(1816-1817年)に執筆されたもので、罪悪感や不義をテーマとする詩劇 『Manfred』は読者に作家自身の実生活や苦悩を意識させるものとなっています。

19世紀ヨーロッパにおけるバイロン人気は高く、『Manfred』の影響は様々な文学や芸術作品の中に見てとることができます。特筆すべきものにロベルト・シューマンが1848年に書き下ろした劇音楽『マンフレッド(作品115)』があり、序曲と15の場面の音楽で構成された本作は1852年にフランツ・リストの指揮で初演されました。序曲は単独でもよく演奏されている作品で、シューマンの管弦楽曲を代表するものです。あまり生演奏されることがないという点でややめずらしい作品になりますが、ピョートル・チャイコフスキーも「バイロンの劇的詩による4つの音画の交響曲『マンフレッド』」を作曲しています。チャイコフスキー唯一の標題交響曲、かつ交響曲の中で作曲家が番号づけを行わなかった唯一のものです。こちらは1885年の作品で、翌年にモスクワ音楽協会で初演されました。演奏時間が長いこともあり敬遠されてきたようですが、近年は録音が増えつつあるようです。

Oxford World’s Classicsシリーズでは、『Lord Byron – The Major Works』と『Selected Poetry』 の2タイトルに『Manfred』を収録しています。前者は高い評価をいただいているフランク・カーモード監修「Oxford Authors」叢書からの刊行物をペーパーバックでご提供するもので、『Childe Harold’s Pilgrimage』、『Don Juan』(邦題『ドン・ジュアン』)、『Cain』(邦題『カイン』)など主著に加え、小品や書簡、日記などの著述選となっており、バイロンのファンに欠かせない一冊です。


New Titles

Teenage Writings
Teenage Writings

2017年3月

The Italian 3rd edition
The Italian 3rd edition

2017年3月

The Jewish War
The Jewish War

2017年2月

On Life and Death
On Life and Death

2017年2月


Bestsellers---2016年1月1日から6月30日までの日本国内販売実績に基いています。

商品検索