Oxford World's Classics (OWC)は、誰もが知る有名な物語から一般読者にはなじみの薄い隠れた名作まで、古典や文芸作品の数々を100年以上に渡り提供し続けているオックスフォード大学出版局を代表する叢書です。
現在メソポタミア神話から20世紀小説の名著まで、約770タイトルを刊行しており、各作品に相応しい専門家を校訂者に迎え、原典に解題、注釈、年代記、関係書目を付して紹介しています。必要に応じ、地図や用語集、索引、図版等の付録をつけているほか、読者に最新の研究動向を踏まえた作品理解を促すべく、定期的な新刊の追加や、既刊タイトルの改版を行っています。

OWC 取扱タイトル一覧
Introducing Oxford World's Classics, bringing readers closer to the world's greatest literature.
OWC News
ゾラのルーゴン・マッカール叢書
OWCシリーズは1993年以来、ゾラの「ルーゴン・マッカール叢書」の全20作品を現代英語に翻訳するプロジェクトを進めてきましたが、2021年9月の『The Assommoir(居酒屋)』の第2版刊行を以て完遂しました。「ルーゴン・マッカール」は小説の題材に労働者階級が直面する現実、ジェンダーやセクシュアリティといった新しい切り口をもたらしたと評価されています。このたび老舗高級週刊誌『The New Statesman』の寄稿者らが選ぶ「今年の本」において一連の新訳がサイモン・ウィンダー氏の選出で言及されました。
- ・The Fortune of the Rougons(『ルーゴン家の誕生』)
- ・His Excellency Eugène Rougon(『ウージェーヌ・ルーゴン閣下』)
- ・The Kill(『獲物の分け前』)
- ・Money(『金(かね)』)
- ・The Dream(『夢(夢想)』)
- ・The Conquest of Plassans(『プラッサンの征服』)
- ・Pot Luck (Pot-Bouille) (『ごった煮』)
- ・The Ladies' Paradise(『ボヌール・デ・ダム百貨店』)
- ・The Sin of Abbé Mouret(『ムーレ神父のあやまち』)
- ・A Love Story(『愛の一ページ』)
- ・The Belly of Paris(『パリの胃袋』
- ・The Bright Side of Life(『生きる歓び』)
- ・The Assommoir(『居酒屋』)
- ・The Masterpiece(『作品』)
- ・La Bête Humaine(『獣人』)
- ・Germinal(『ジェルミナール』)
- ・Nana(『ナナ』)
- ・Terre(『大地』)
- ・La Débâcle(『壊滅』)
Doctor Pascal(『パスカル博士』)
(2022年1月19日更新)
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