OXFORD UNIVERSITY PRESS

Oxford Day 2017

Oxford University Press in partnership with Keio University Global Research InstituteOxford Day 2017: THE POWER OF LANGUAGE

昨今の情報化の波や国際的な流動性の高まりは、社会や政治に変化をもたらし、教育やコミュニケーションの在り方にも影響を及ぼしています。オックスフォード大学出版局は、英語辞典の権威と称されるOxford English Dictionaryをはじめとした辞典の編纂やWord of the Yearの選定を通じ、長きに渡り英語という言語を見つめ続けてきました。日本国内では1957年の支社設立以来、出版物の普及のみならず、知見の共有や討議の場の提供に尽力し、学術・教育振興に努めて参りました。

5回目の開催となる今年のOxford Dayでは「THE POWER OF LANGUAGE」をテーマに掲げ、福沢諭吉の「実学」の精神に基づき学際的研究を推進する慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュートの協力のもと、国内外より招聘した専門家らと、ことばの持つ力について多面的な視座から探ります。

悪天候にもかかわらず、Oxford Day 2017 にご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。いくつかのプログラムにつきましては「プレゼンター」のページより、スライドや配布資料をダウンロードしていただけます。ぜひお役立てください。

日時・会場

開催日
2017年10月22日(日)
開場
8:45
会場
東京都港区三田 2-15-45
慶應義塾大学
三田キャンパス 南校舎

 

参加費

参加費: お一人様 1,000円(学生 無料)

参加費+懇親会:お一人様 2,000円(学生 500円)

学生の方は、当日学生証をご提示ください。

 

 

共催

慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート

 

後援

ブリティッシュ・カウンシル

 

対象

英語教育関係者、研究者、大学生、大学院生ほか、言語・教育にご興味をお持ちの方

 

  • フィリップ・N・ハワード [基調講演]
    (オックスフォード・インターネット・インスティテュート正教授 / オックスフォード大学 ベリオール・カレッジ上級研究員)
  • ピーター・ジリヴァー(『Oxford English Dictionary』アソシエイト・エディター / 『The Making of the Oxford English Dictionary』著者)
  • カーティス・ケリー(関西大学 商学部 教授)
  • 駒村圭吾(慶應義塾 常任理事 / 慶應義塾大学 法学部 教授 / 慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート 所長)
  • コスタ・レカニデス(『IB Theory of Knowledge Skills and Practice』共著者、『IB Extended Essay』著者)
  • 岡田昭人(東京外国語大学 大学院総合国際学研究院 教授)
  • 大川恵子(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授 / 慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究センター 副所長)
  • 徳永聡子(慶應義塾大学 文学部 准教授)
  • 横田純一(埼玉県立庄和高等学校 教諭)
  • 吉田研作(上智大学 特任教授 / 上智大学 言語教育研究センター長)

 

関連書籍

当日会場にて、本イベントに関連した弊社刊行物を展示いたします。関連書籍は当ウェブサイトにてお求めいただけます。タイトルリストはこちらをご覧ください。

 

主催・お問い合わせ

オックスフォード大学出版局
Tel: 03-5444-5454

E-mail:elt.japan@oup.com

※内容は、予告なく変更される場合がございますのでご了承ください。
2017年10月25日更新

写真
フィリップ・N・ハワード(オックスフォード・インターネット・インスティテュート正教授 / オックスフォード大学 ベリオール・カレッジ上級研究員)
オックスフォード大学インターネット・インスティテュート正教授および同大ベリオール・カレッジ上級研究員であるフィリップ・N・ハワード氏は、情報技術や国際情勢、人々のくらしなどについて著書8冊のほか、多数の学術論文、分担執筆、会議論文、解釈書などを手掛けている。研究領域は多岐にわたり、特に政治学・社会学・コミュニケーション学の分野においては、著書がアメリカ政治学会など3つの国際的主要学会より表彰されその功績を讃えられた、数少ない学者の一人である。氏の研究論文や解説文は、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストなど数多くの国際的なメディアにも度々取り上げられている。
プレゼンテーション タイトル【基調講演】The Power of Language and Influence of Social Media(英語)
Facebook や Twitter に代表されるソーシャルメディアは私たちに新たな社会生活の場をもたらしました。しかしこれらのコミュニケーションツールの多くは残念ながら、健全な議論を行えるようデザインされたものではないことから、情報の操作や世論の誘導に利用価値を見いだす政治機構・政治家が増えています。そして今、これらのメディアのアルゴリズムは大量の根拠に乏しい情報や陰謀説、デマを拡散し、なりすましやボットが理性的な政治論議を妨げています。本講演では欧州研究会議(ERC)の研究費助成事業、「コンピューテーショナル・プロパガンダ」の成果を基に、ソーシャルメディアがいかにして政治的討議の主要インフラとなったのか、またそれがいかにして民主主義を機能不全に陥らせたのかを明らかにするとともに、ソーシャルメディアを討議民主主義のインフラとして活用する方法について探ります。
 

プレゼンテーション

写真
ピーター・ジリヴァー(『Oxford English Dictionary』アソシエイト・エディター / 『The Making of the Oxford English Dictionary』著者)
ピーター・ジリヴァーは当社英国本局内でも指折りの経験豊かな辞書学者。1987年に『Oxford English Dictionary (OED)』編集部に配属されて以来、OEDならびにその他当社辞典の編纂に携わってきた。 辞書編纂の傍らで、OEDの歴史に関しても多数の研究業績を持つ。当社から昨年『The Making of the Oxford English Dictionary』を上梓したほか、OED編纂作業における先人で一般には『指輪物語』の著者として知られるJ・R・R・トールキンとOEDの関わりを論じた共著『The Ring of Words: Tolkien and the Oxford English Dictionary』(OUP 2006年 絶版)などがある。
プレゼンテーション タイトル英語の歴史を刻み続けるオックスフォードの英語辞典(英語)
オックスフォード大学出版局(OUP)が英語辞典を手がけるようになって130余年。Oxford English Dictionary(OED)の編纂事業はその壮大なスケールからつとに知られています。本講演では160年前に遡るその構想から現在に至る歩みを振り返ります。当社のその他の主要英語辞典や、ことばに関するデータ収集や語義の記述が今日どのように行われているのかについても、そのなかで論じていきます。またOEDが日本語を典拠とする見出し語も収録しているので今回は二者の関わりについても検討します。
写真
カーティス・ケリー(関西大学 商学部 教授)
カーティス・ケリー氏は「3つのL(Low ability、Low confidence、Low motivation)」に悩む学生らのために、学習者が主体的に学習に取りくめるような教材の開発に長年にわたり力を注いでいる。これらの困難を抱える学習者を指導した経験から「授業における彼らの悩みや苦痛を緩和させること」を目標に掲げ、言語脳科学の研究も行っている。関西大学商学部教授、JALT脳科学・心理学と語学教育部会コーディネーター。30を超える著書があるほか、これまでに脳科学や成人を対象とした学習、モチベーションやライティング指導などについてのプレゼンテーションを400以上行っている。
プレゼンテーション タイトル物語を脳科学する:なぜ脳は物語が好きなのか(英語)
多読の素材として私たちが親しんでいる「物語」は、Wikipediaのように様々な情報を包含することのできる器であり、古来より教育にも取り入れられてきました。人類は、情報を共有したり子供たちに世界の仕組みについて教えたりする際に物語を活用してきたのです。私たちの脳が情報伝達の媒体として、ほかでもなく物語を効率的に処理できるよう進化してきたことは言うまでもありません。実際、物語には情報を伝える以上の役割があります。物語は、脳の働きに影響を与える大脳島皮質の活動を誘発します。このプレゼンテーションでは、物語の認知の裏で起こっている脳の活動や、物語のもたらす影響力を示すデータ、物語の活用方法について解説します。
プレゼンテーション配布資料
写真
駒村圭吾(慶應義塾大学 常任理事 / 法学部 教授 / グローバルリサーチインスティテュート所長)
現在、慶應義塾常任理事ならびに慶應義塾大学法学部教授。博士(法学)。 専攻は、憲法学および日米比較憲法学。ライシャワー日本研究所(ハーヴァード大学)の憲法改正研究プロジェクトの諮問委員も兼務。近著に、待鳥聡史(京大)との共編著『憲法改正の比較政治学』(弘文堂、2016年)がある。
プレゼンテーション タイトル権力者の自己言及 ―トランプ大統領の場合と天皇の場合―(日本語)
Oxford Day 2017のテーマは、「ことばの力」である。哲学者のジュディス・バトラーは、ことばをある種の行為と捉えて、ことばの意味の加害性と、それを相対化するためにはどうすればよいかを提案した。ことばには力があり、それが最も強力に表れるのは権力者の言葉においてである。しかるに、洋の東西を問わず、権力者のことばがこれほど「耐えられない軽さ」をもって濫用されている時代は珍しいのではないか。この講演では、憲法上の統治機関であるアメリカ大統領そして日本天皇が発した最近の言説を題材として、これを法学的に分析することにしたい。
プレゼンテーション
写真
コスタ・レカニデス『IB Theory of Knowledge Skills and Practice』共著者、『IB Extended Essay』著者)
コスタ・レカニデス氏は、オーストラリア、日本、アラブ首長国連邦において国際バカロレア(IB)教材著者・ワークショップリーダーとして17年の経験を有する。シドニー大学にて英語、ギリシャ語、歴史、政治などを専修後、国際教育の道へと進む。専門は歴史および知の理論(TOK: Theory of Knowledge)の指導で、授業におけるクリティカル・ディベートの実践や、「学ぶ」ことに対して生徒たちに畏敬の念を持たせるような指導に力を入れている。『Theory of Knowledge: Skills and Practice』共著者、『Extended Essay Course Companion』著者(ともにオックスフォード大学出版局刊)。アラブ首長国連邦における国際バカロレアディプロマ・コーディネーターの会の会長であり、同連邦内のIB認定校のための協会設立にも携わる。現在はドバイにある Jumeirah English Speaking School(JESS)において学校長補佐、IBプログラム責任者、TOKコーディネーターを務めている。
プレゼンテーション Warning: education can be flammable - “The Mind is Not a Vessel That Needs Filling, but Wood That Needs Igniting.”(英語)
このプレゼンテーションでは、IBの指導において学習者の意欲を喚起するための様々な方法を示します。たとえば、豊富な経験を蓄積するための動機付けを行ったり、より意味のある知識(個人的な知識および共有された知識)を身に付けることへの興味を刺激したり、学ぶことに対する「畏敬の念」を引き出したりするための策を取り上げます。また、とりわけ、疑うことの有効性や個性の役割、思いやりの大切さ、「語り」の力、好奇心を呼び覚ます方法などの検証を通して、学習者が社会から求められる存在となるよう導く方法を分かりやすく示したいと思います。
写真
岡田昭人(東京外国語大学 大学院総合国際学研究院 教授)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院 比較・国際教育学教授。比較教育学、特に日本とイギリスにおける学校環境や高等教育の機会均等についての研究を行っている。数多くの学術論文のほか、『Education Policy and Equal Opportunity in Japan』(2012年 Berghahn Press版)など英語による著書も出版。国際的な共同研究に積極的に携わり、北米、ヨーロッパ、アジア諸国などの学会にて50以上の研究発表を行う。日本国際教育学会元副会長、日本比較教育学会会員。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン元客員教授(2015年10月~2016年3月)。
プレゼンテーション タイトル現代日本における教育改革:知識社会化の課題と展望(日本語)
教育機会の拡充は、社会経済の発展や格差の是正をもたらし、ひいては国力強化を促すと考えられている。一方で、日本の学校制度にとって効果的な教育改革を推進する過程では幾多の困難が生じている。本プレゼンテーションでは、まず近年の日本の教育改革に内在する諸問題に関する論考を検討し、次に、様々なケースから理論的に導きだされた学術的な仮説を紹介する。とりわけ2020年に実施が決定している学習指導要領改訂に着目し、「教育機会の不平等」の問題がどのように関連しているのかを検証する。本発表では学習指導要領改訂後に生じる教育機会均等問題がいかなるものであるのか、またどのような解決策が必要とされるのかについて展望を試みる。
プレゼンテーション配布資料
写真
大川恵子(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授 / 慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究センター 副所長)
約12年間日米のIT業界にて技術開発に従事。国連大学勤務を経て、大学教育とICTの研究で2001年慶應義塾大学より博士号を取得。ICTを活用したアジア全域の大学間教育協力プロジェクトを約15年間中心的に推進。現職では研究領域をグローバル教育に広げ、未就学児から社会人にいたる幅広い年齢層を対象に実践的研究を推進。2015年より慶應義塾が参画している国際MOOCプロジェクトにてオンラインコース開発を指揮。
プレゼンテーション タイトルデジタル技術と言語(日本語)
デジタル技術とインターネットの発展が社会のグローバル化を推し進め、結果としてローカル文化の消失を危惧する声もありますが、「言語」は、そのグローバル空間の発展に実は大きく貢献している一方で大きく影響を受けるという相互に密接な関係をもっています。このプレゼンテーションでは、デジタル技術における言語表現の生い立ち、MOOCに代表されるグローバルな学びの場における言語の役割などを例にとり、デジタル技術の発展と言語の関係について考えていきます。
 
*プレゼンテーションファイルは近日掲載予定です。
写真
徳永聡子(慶應義塾大学 文学部 准教授)
慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程修了(PhD, 2005)。英国ケンブリッジ大学コーパス・クリスティ・コレッジ客員研究員 (2010-11)。2014年より現職。専門分野は、中世英文学、書誌学、書物史。現在は、中英語作品『黄金伝説』(キャクストン訳)の校訂版を、Early English Text Societyから出版する準備を共同研究で進めている。
プレゼンテーション タイトル本文校訂のいま –– 中世研究を事例として(日本語)
文学作品と向き合うとき、私たちは紙の本や電子書籍など、さまざまな媒体を通して「本文(テクスト)」に到達し、作品理解に至ります。そうした本文は多くの場合、学術的な編集、つまり校訂という段階を経ています。本プレゼンテーションでは、本文校訂とはいかにして「ことば」と向き合う営みであるのか、中世イギリスの著作と出版の検討を通して考えてみたいと思います。
プレゼンテーション
写真
横田純一(埼玉県立庄和高等学校 教諭)
埼玉県生まれ。平成1997年 獨協大学大学院外国語学研究科博士前期課程英語学専攻修了。2011年より埼玉県立庄和高等学校勤務。2012年国立教育政策研究所にて知識構成型ジグソー法に関する実践報告を行う。2016年4月文部科学省より英語教育推進リーダーの認定を受ける 英語教育に関連する執筆や大学での講演の経験あり。関心領域はアクティブラーニング、授業におけるICTの活用、学び直しの指導。
プレゼンテーション タイトル基礎の振り返り・活用を促すアクティブラーニングの授業(日本語)
生徒に身につけさせたい知識・技能を、生徒どうしの学び合いを通して定着させる授業実践を紹介します。知識としての語彙を使用できる語彙へと高めてゆく語彙指導、実際の運用を想定した文法指導、リーディング、リスニングを出発点としたライティング、スピーキングの指導等について扱います。またアクティブな学びを実現する授業デザインのあり方についても言及します。高校における基礎の振り返りの指導や成績上位校におけるウォーミングアップの活動を考える上で参考になる講演にしてゆきます。また、中学生を指導する先生方にも役立つ内容にしてゆきたいと思います。
プレゼンテーション配布資料
写真
吉田研作(上智大学 特任教授 / 言語教育研究センター長)
1948年京都生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業。同大学大学院言語学専攻修士課程修了。ミシガン大学大学院博士課程修了。文部科学省 英語教育の在り方に関する有識者会議座長、中央教育審議会初等中等教育分科会 教育課程部会 言語能力の向上に関する特別チーム座長、同会初等中等教育分科会 教育課程部会 外国語ワーキンググループ委員、International Research Foundation for English Language Education(TIRF)前役員、航空英語能力証明審査会(国土交通省)会長、小学校英語指導者認定協議会(J-Shine)会長。交通文化賞(国土交通省)ほか、Best of JALT Awardなど英語教育に関連する数多くの賞を受賞。
プレゼンテーション タイトル新学習指導要領と大学入試(英語)
文部科学省は次期学習指導要領の内容と改訂のポイントについて発表します。もっとも大きな変更点は学習到達目標としてCAN-DO指標が用いられることです。外国語で何が出来るようになるかを明確に示すCAN-DOは、外国語の4技能すべてを駆使して指導すること前提として設定されます。一方で、大学入試では、4技能のうち1つか2つの技能しか評価されておらずり、「話す」「書く」といった能動的なスキルの評価されていないことが課題となっています。この問題を解決するべく、2020年度入試からは4技能を評価する方式に変わります。加えて、大学において専門科目の講義が外国語で行われる機会が増加する傾向にあることを踏まえ、中学校・高等学校における外国語指導には、CLILを含むコンテンツベースの指導が取り入れられるようになります。本講演では、新学習指導要領の基本的な方向性やそれを実現するためのアクティブ・ラーニングについて触れながら、学習指導要領の改訂がどのように高等教育に影響を与えるかについてお話しします。また、上智大学の外国語教育研究センターにおけるCLILの取り組みについて紹介します。
プレゼンテーション

※内容は、予告なく変更される場合がございますのでご了承ください。
2017年10月25日更新

タイムテーブル

8:45 開場 / 受付開始
9:45-10:00 開会の辞
10:00-10:15 ご挨拶:慶應義塾大学
10:15-10:25 休憩
10:25-11:25 Warning: Education Can be Flammable
- “The Mind is Not a Vessel That Needs Filling, but Wood That Needs Igniting.”コスタ・レカニデス(言語:英語)
本文校訂のいま ― 中世研究を事例として徳永聡子(言語:日本語) 現代日本における教育改革:
知識社会化の課題と展望岡田昭人(言語:日本語)
11:25-11:45 休憩
11:45-12:45 【基調講演】The Power of Language and Influence of Social Mediaフィリップ・N・ハワード(言語:英語)
12:45-14:00 昼休憩
14:00-15:00 英語の歴史を刻み続ける
オックスフォードの英語辞典ピーター・ジリヴァー(言語:英語)
デジタル技術と言語大川恵子(言語:日本語) 基礎の振り返り・活用を促す
アクティブラーニングの授業横田純一(言語:日本語)
15:00-15:20 休憩
15:20-16:20 物語を脳科学する:
なぜ脳は物語が好きなのかカーティス・ケリー(言語:英語)
権力者の自己言及
―トランプ大統領の場合と天皇の場合―駒村圭吾(言語:日本語)
新学習指導要領と大学入試吉田研作(言語:英語)
16:45-18:45 懇親会

※内容は、予告なく変更される場合がございますのでご了承ください。
2017年8月23日更新

「ことばの力」に関する意識調査

コミュニケーションは絵文字や略語を用いて効率的に。「導く人」の言葉は時代を超えて響く

情報伝達において重要な役割を担う「ことば」は、多くの人々の日常にとって欠かせないツールであるといえます。オックスフォード大学出版局は、「Oxford Day 2017: THE POWER OF LANGUAGE」の開催に先駆け、情報化の進む現代において、人々が「ことば」や情報とどのように関わっているのかについて調査しました。(有効回答数:233)

ニュースの情報源は、手軽さと信頼性で選ぶ

社会情勢を知るために活用する情報源を尋ねたところ、6割以上の回答者がテレビやデジタル媒体の新聞・ニュースサイトを利用していると答えました。情報源を選ぶ基準については、「手軽さ」を挙げた回答者が最も多く、次に「信頼性」が続きました。情報へアクセスする際の効率性が優先される点は、媒体が多様化し膨大な情報が氾濫する昨今の傾向を反映しているといえます。

「ニュースの情報源は、手軽さと信頼性で選ぶ」図1
「ニュースの情報源は、手軽さと信頼性で選ぶ」図2
「ニュースの情報源は、手軽さと信頼性で選ぶ」図1
「ニュースの情報源は、手軽さと信頼性で選ぶ」図2

感情を正確に、効率的に伝達するために、絵文字や略語を使用

「文字によるコミュニケーションにおいて絵文字や略語、造語を使用するか」という質問に対し、使うことがあるという回答が80%以上にのぼりました。使う理由については、「使うことがある」と回答した人のうち80%以上が「感情表現を補える」ことを挙げ、次いで、「効率的に伝えられる」「コミュニケーションのトーンが和らぐ」「誤解を防げる」といった内容の回答が寄せられました。簡潔かつ正確に伝えるという点に、情報過多の現代ならではのコミュニケーションの工夫が垣間見られます。

一方で、絵文字や略語、造語を「全く使わない」と回答した人の多くが「ことばだけで伝えられる」を理由として挙げており、また、「こどもっぽい」「誤解を生じやすい」というコメントも寄せられました。

「感情を正確に、効率的に伝達するために、絵文字や略語を使用」図1

さらに、「使うことがある」と回答した人に、頻繁に使用する絵文字、略語、造語を尋ねたところ、笑っている表情や動作を表す絵文字()や略語(lol)をはじめとしたポジティブな感情を示すものが最も多く挙げられました。ほかに、喜怒哀楽に収まらない「焦り」や「困惑」などの複雑なニュアンス込めた「(^_^;)」や、日本の習慣に特有の、謝ったり依頼をしたりする際に頭を下げる動作を示す「m(_ _)m」なども散見されました。

「人を導く」立場にある人の言葉が強いインパクトを持つ

「人生に影響を与えた言葉」について尋ねた所、「一期一会」や「継続は力なり」といったことわざ・慣用句が多く挙げられました。また、宗教書や宗教家、政治家や軍人、親、恩師といった、人々を導いたり統率したりする立場にある人物の言葉を挙げた回答も多数寄せられました。最も多かった回答は「為せば成る(Where there is a will, there is a way.)」でした。このフレーズは、武田信玄、上杉鷹山、エイブラハム・リンカーンの言葉として親しまれており、本調査では、日本語、英語、両言語による回答が寄せられました。

「人生に影響を与えた言葉」トップ3

1. 為せば成る / Where there is a will, there is a way.
2. 一期一会
3. 継続は力なり

調査概要

実施方法 オックスフォード大学出版局がオンラインで提示したフォームで実施
実施期間 2017年9月14日~9月30日
有効回答数 233
回答者の属性
  • 年齢層は20代以上
  • 教育関係者 約60%、ビジネスパーソン 約10%、学生 約2%、その他 約28%
  • 日本語を母国語とする回答者 約67%、日本語以外を母国語とする回答者 約33%
※本データを引用・転載される際は“オックスフォード大学出版局「『ことばの力』に関する意識調査(2017年)」”というクレジット表記をしてください。

関連書籍

当日会場にて、本イベントに関連した弊社刊行物を展示いたします。関連書籍は当ウェブサイトにてお求めいただけます。タイトルリストはこちらをご覧ください。

OUP Global Blogのおすすめ記事

Learning about lexicography: A Q&A with Peter Gilliver (Part 1) interview with Peter Gilliver (October 2016)
-- I can't remember a time when I wasn't interested in language. Both my parents were language teachers, and the family was always discussing English words and usages. And I remember being fascinated by the first dictionary I ever looked at ... 続きを読む
Learning about lexicography: A Q&A with Peter Gilliver (Part 2)interview with Peter Gilliver (October 2016)
-- Working on the OED it's hard not to develop an awareness of its history. We may be making use of all the modern tools that has to offer the 21st-century lexicographer, but we're also surrounded by evidence of that history ... 続きを読む
Who's next? Digital media and the inevitable surprise of political unrestby Philip Howard (March 2011)
Political discontent has cascaded across North Africa and the Middle East. Entrenched dictators with decades of experience controlling political life have fallen or had to make major concessions ... 続きを読む

 

※予約受付は終了しましたが、当日直接お越しいただいても構いません。皆様お誘い合わせの上お越しください。

 

 

当日のお支払い

当日受付にて、参加費を現金でお支払いいただきます。お釣りのないようご用意いただきますようお願いいたします。

料金
一般:プレゼンテーションのみ:1,000円
一般:プレゼンテーションおよび懇親会:2,000円
学生:プレゼンテーションのみ:無料
学生:プレゼンテーションおよび懇親会:500円
※学生の方は、当日受付にて学生証をご提示ください。

 

※本ページに記載の価格はすべて税込価格です。


共催
  • keio University
  • KRGI
後援
  • ブリティッシュ・カウンシル