The world's first learner's dictionary born in Japan. It is much more than a dictionary ? it is the ultimate speaking and writing tool for developing the skills students need for passing exams and communicating in English.
Links with Japan ? Information That Students Need日本で生まれた学習者向け英英辞典

初版出版以来70年近くもの間、Oxford Advanced Learner's Dictionary(OALD)は世界中の教師や学習者に愛用されてきました。累計3800万部以上を売り上げ、その数はJ.K.ローリングなど近年のベストセラー作家の作品の多くを凌ぐほどです。今日のOALDは、最新のコーパス研究に基づいており、他の学習者用辞書にはない品質を誇っています。これは、そんな世界のベストセラー辞書の歴史の物語です。
「英語を国際語として幅広く活用させるための努力を行ったのは彼だけだった。」
アナン卿は、OALDの著者であるA. S. ホーンビーについてこう語った。
A. S. ホーンビーは、1898年にイングランドのチェスターで生まれ、ロンドン大学のユニバーシティー・カレッジで英文学と英語学を学んだ後、1923年に大分高等商業学校(現・大分大学)で教鞭をとるため日本に招かれました。その後、東京外国語学校(現・東京外国語大学)、そして東京文理科大学(現・筑波大学)で教鞭をとりました。
大分で教師をしていた1920年代、ホーンビーは英文学をたしなむ生徒たちでさえ英語のスピーキングとライティングには自信が持てないという事実に直面し、従来の英語を母国語とする人のための辞書では日本の学生たちの望む英語力が身に付けられないことに気付きました。そこで、基礎的な語義や文法、用法を網羅した英語学習者向けの辞書を作ることを決意し、簡単な英語の意味をメモに残しては箱に保存するという作業を始めました。
このメモ集がホーンビーのIdiomatic and Syntactic English Dictionaryとなって、1942年に開拓社より日本国内で出版されました。戦時中の日本において金属は希少であり、印刷版を溶かしては新しい版を作る作業を繰り返さなければならず、一度に印刷できるのは100ページまでという厳しい制約のもとでの印刷工程でした。そのためホーンビーが完成品を見たのは終戦後のことでした。彼はこのときすでに、この辞書の国際版出版に向けてオックスフォード大学出版局との協議に入っていました。
出版と同年、ホーンビーは辞書原稿の束を隠し持ち、英国行きの赤十字船に乗り込みました。英国へ到着すると、この原稿はオックスフォード大学出版局へと持ち込まれました。この原稿の重要性を再認識した出版局は、シェイクスピア・シリーズと聖書そしてConcise Oxford Dictionaryの印刷部数を減らし、世界初の学習者用英英辞典出版のために十分な量の紙を確保することを決めました。そして、この辞書はLearner's Dictionary of Current Englishとして1948年に出版されました。
このようにして、九州から謙虚なスタートを切ったOALDは、ホーンビーとともに、英語教育分野に偉大な名を刻むことになりました。
Oxford 300TM
Oxford 3000とは?
英語で一般的に使われる語彙数は250,000語にも上るといわれています。しかしオックスフォード大学出版局の研究チームは、オックスフォード・コーパス・コレクションとブリティッシュ・ナショナル・コーパス(BNC)を活用し、通常使用される言葉のうち75~90%を占めているのはわずか3000語であるということを解明しました。
頻繁に使用される語彙や、人文・科学などの教科に関連した用語、口語として広く用いられる語彙、vegetables、hungry、auntといった、それ以上に簡単な語で言い換えられない単語などは、学習者にとって必須の語彙です。70名以上の教育と言語学の専門家が、このような種類の語彙の中からもっとも実用的なものを選んだリストがOxford 3000?です。このリストはオックスフォードの辞書のみで使われており、他に類を見ない特長となっています。
OALD9
Oxford Advanced Learner’s Dictionary: 9th Edition The ultimate speaking and writing tool ? Say it with Oxford
日本に起源を持つ学習者向け英英辞典OALDは、1948年の初版以来、各時代の学習者のニーズを反映しながら版を重ね、今日までに世界で3,800万部以上を売り上げてきました。第8版では、ライティングスキルを向上させるためのコンテンツを追加し、単に語彙の意味を調べる参考書ではなく、幅広く実用的な英語力を身に付けるための教材としてその存在感を高めました。
最新版の第9版では、付属のDVD-ROMやオンライン媒体を駆使し、新たにスピーキングの能力向上を多角的にサポートするコンテンツを追加しました。言葉の意味を理解するだけでなく、自身の考えを発信する力、プレゼンテーションやディベートのスキルが、これまでにも増して求められるようになってきている昨今において、OALDの最新版は、現代の学習者のニーズに応え、時代に求められるスキルの育成に寄与するものになると期待しています。
- 新版の特長
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- スピーキング力の強化に役立つ「Speaking Tutor」と「iSpeaker」を新たに追加
- インターネット用語を含む新語や流行語など、700に上る語句・語義を追加
- 付属のDVD-ROMと専用ウェブサイトには、さらに200におよぶ新語を追加
- スピーキング・サポート
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10ページにわたる「Oxford Speaking Tutor」セクションと、付属のDVD-ROMと専用ウェブサイトに搭載した「Oxford iSpeaker」が、スピーキング力の向上を強力にサポートします。
- 試験やプレゼンテーションの準備に
- 対話のスキルを磨く
- 動画やテスト形式のタスクで英米文化や発音のちがいを学習
- 会話に参加する方法を学ぶ
- 自分の音声を録音してスピーキングスキルを判定
- ライティング・サポート
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30ページにおよぶ「Oxford Writing Tutor」セクションと、付属のDVD-ROMと専用ウェブサイトに搭載した「Oxford iWriter」が、英語の文章の組み立てから見直しまで、ライティング力の向上を総合的にサポートします。
- 新たに加わった語句・語義には日本語起源の語も
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今回の改版では、ソーシャルメディア用語としての「like」や、なりすましを意味する「catfish」といったインターネット関連用語、「bioenergy」「bioethanol」といったエネルギー関連用語など、約 700 におよぶ新語・語義が追加されました。
また、少年マンガや少女マンガを意味する「shonen」「shojo」といった日本語を起源とする言葉も含まれており、すでに収録されている 50 余りの日本語の語義とあわせて、日本の文化や習慣が英語圏の国々でどのように受け入れられているのかを学ぶきっかけを与えます。
ペーパーバック辞書 + DVD-ROM + 専用ウェブサイト
ISBN: 9780194798792 2015年9月国内発売
Useful Resources
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