多人種国家としての米国が形成される起点として、歴史的に重要な意味を持つ南北戦争。本書はまず奴隷制を禁止する「自由州」と、認める「奴隷州」の対立軸にに代表される複雑な背景事情を洗い出します。連邦国家としての統一の維持という当初の目的が総力戦に転じた理由、大義名分が黒人奴隷制度の廃止へと転換したプロセスに注目しながら、政治、社会、軍事面での主要な出来事を年代順に網羅し、今日への余波も考察します。米国史 ... 続きを読む

レベル7～9に対応した、教師用指導書です。 ... 続きを読む

レベル4～6に対応した、教師用指導書です。 ... 続きを読む

レベル１～３に対応した、教師用指導書です。   ... 続きを読む

2014年、イエメン北部の部族連合が首都サヌアを占拠し、1962年から統治してきた共和制を打倒しました。「フーシ運動」と呼ばれ、ザイド派（シーア派の一派）の反政府武装組織が、南部で分離主義運動を展開し、サーレハ前大統領の政党と争うなどして主導権争いを続けているのです。アラビア半島の南西に位置するイエメン共和国は近年、内乱、宗派対立、飢餓、そして病気の蔓延と同義語になってしまいました。しかし、この国 ... 続きを読む

心理学者たちが1950年代に生物学的な観点とは切り離し、社会に与えられた行動や責任という観点から「性別の役割」について議論を始めたときから「ジェンダー」は「セックス」と区別されるようになりました。それ以来、生物学、心理学、そして文化がジェンダーに与える役割について理解を宇亀井陽との取り組みが続けられています。多くの研究がなされるなか、新しいことばも生まれました。トランスジェンダーやノンバイナリーの ... 続きを読む

テロの恐怖と隣り合わせの今日、核兵器はかつてないほど重要な意味を持つようになりました。本書はその理由を解き明かすとともに、核兵器の成り立ちおよび抑止力としての政治的役割の概要を、客観的かつ冷静な視点から解説します。改訂新版には核兵器開発の歴史と冷戦終結後の削減への取り組みについて論じる新章を追加しました。広島・長崎を含む歴史から、私たちは何を学ぶべきか考察します。    ... 続きを読む

21世紀の今日、社会主義は既に時代から取り残されたイデオロギーで未来はないのでしょうか。社会主義の歩みを振り返り、キューバの共産主義やスウェーデンの社会民主主義を例に上げながら、国際的な視点から現代社会主義の功罪について解き明かします。新版はフェミニズム、気候変動、直接行動に対する社会主義の従来の概念に対する新左翼の挑戦に言及するほか、南米と欧州の事例を引き、21世紀の社会主義像が展望されている現 ... 続きを読む

人はどう生きるべきか、実存しているものとは何か、人はいかに物事を認識しているのか。倫理、認識、自己といった普遍的な問いに、どれほど多くの哲学分野がどれほど大きな役割を果たしているのかを明らかにし、哲学の意義を問う一冊です。プラトン、ヒューム、デカルトなど重要な哲学者の思想から仏教に及ぶまで幅広く紹介します。新版にはデカルトの自由意志論やヘーゲルの自由概念を取り上げる新章を追加。カントと悪の問題、道 ... 続きを読む

南米大陸のほぼ半分にあたる広大な面積を有するブラジルが、20世紀半ばの開発・工業化政策推進、その後の軍事独裁体制を経て、今日の発展に至る過程を概観します。政治指導者たちが汚職に手を染め経済的不平等を助長し、深刻な治安悪化による警察官の重武装化で市民が巻き添えになるなど、負の連鎖が社会を腐敗させています。一方、広範囲な国際関係の問題に積極的に関与し、欧米とは一線を画す全方位外交を展開する現代ブラジル ... 続きを読む